人に「名曲と思う曲を教えてください」と聞くと、皆それぞれに色々な曲を挙げてくれます。
その後に、「あなたにとっての名曲の定義は?」と尋ねると、「自分が良いと思う曲」、あるいは、「自分が好きな曲」と答える人がほとんどでした。
この答えは、確かにその通りです。
名曲を選ぶときに大切なのは、「自分が」という主観性です。
「売れたから」とか、「人気があるから」とかという、世間の評価は全く無視しなければならないのです。
そうしなければ、売れた曲や、有名な曲しか名曲として選ばれなくなってしまうからです。
売れた曲というのは、名曲だから売れたのではありません。
曲がヒットする理由は、「偶然」や、売れているからますます売れるという「累積的優位」や、「アーティストの人気」、「時代や世の中の流行」、「売り方」など様々な要素があり、純粋に曲の良さを反映しているとは言えません。
「名曲=売れる」という関係にはなっていないのです。
ですから、世間で名曲だと言われているからとか、あるいは大ヒットしたから選ぶというのではなく、まったく個人的な感覚だけで選ばなくてはならないのです。
ミスコンの審査員の様に、「私は好きではないが、他の人が見れば好きだろうな」という客観的基準で選んではいけないのです。
そして注意したいのは、「好きだから」という基準だけで選んでもいけないということだ。
なぜなら、好きな曲の中には、名曲とは思わなくても、ノリがいいとか、楽しいとか、
懐かしいとから好きだいう曲もあるからです。
以上のことから、名曲とは「私が好きな曲の中で、優れていると思う曲」ということになるでしょう。
そして、それは、人それぞれ違うのは当然のことです。
私が個人的に名曲だと感じることが多いのは、美しくメロウなサウンド +アルファがある曲です。
一例を挙げると、Bobby Caldwellの「SPECIAL TO ME」や、「風のシルエット(What You Won’t Do For Love)」などです。
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